☆たったひとりのスーパースター☆
外堀通りを曲がって日比谷通りに入る。

暫く走ったら、いつもより控えめに光る東京タワーが見えてきた。

「なんか色違くね?」

「エコじゃない?」

「え、俺まじアンチエコなんだけど」

「非国民って言うんだよ、そういうの」

「まあさ、そんな感じで引き続き頼むよ歌詞」


この人はしばしば会話を強制的に軌道修正する。

「あ、俺コンビニ寄りたいからそこ停めて」
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