叶恋~カナコイ~
「桜井…」




「は、はい!」



なにか間違った答えを出しているのかと不安になった。






「桜井の…髪の毛の色って…地毛?」



えぇぇ?!






「じ…地毛だよ?」




「ふ~ん。あまりに綺麗な茶色だから染めてるのかと思った」





き…綺麗…?






い、いや!
綺麗って言われてるのは髪の色だから!


何、勘違いしてるの
私ってば!



「そ、…そっかな?」



照れながら言うと







「しかも、長いよな…髪。」




と、橘くんは私の髪の毛の毛先を掴んで、いじりはじめた。







「////」






すると橘くんは、私の髪の毛を顔に持っていき、口元にあてた。






「…え…」







「桜井…いい匂い」






「た…た…橘く…ん」






ドキドキが…
止まらない…





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