叶恋~カナコイ~


「桜井…ここ違うよ…」



「え…どこ?」



「ここ」




橘くんが指差したところに、目を向ける。



橘くんの指…




細いのにゴツゴツしてる。







こんなに近いのに…







気持ち…届かない…








触れたいの…









「どうした…?」





気付けば橘くんを見つめていた。



「桜井は何か罰ゲームがないと勉強に集中出来ないみたいだね」




「罰ゲーム?」






「そう、次の問題、間違えたら罰ゲームね」





「えぇっっ?」







「はい、じゃあ問2ね」





「う、うんっ」




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