天使のような微笑で
「どうしたんすか?」

「あのさシュウは一般人と付き合ってるの?」

「いきなりっすね」

 目を丸くし、手にしたコーヒーカップを口元まで持っていき止めた。

「実はさ」

 俺はこの一年間、顔も名前も知らないブログだけの彼女の事を気にしていると話した。

 シュウは真剣に聞いてくれた。

 かなり年下のシュウに話している俺もイタイけど、黙って頷く彼を見ていたら、素直に思っている事が話せた。

「それってつまり、好きって事っすね」

 本当に十代なんかい!?と突っ込み入れたくなる様な男の色気を漂わせ、ニヤッと笑った。

「いや。分からない」

「はっ?」

「だって変でしょ?」

「変かどうかは・・・う~ん」

 腕組して考え込むシュウ。

 しばらく経って一口だけコーヒーを飲んで話し出した。
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