天使のような微笑で
 時刻は朝の6時ちょっと前。

 休日だしまだ早い時間だし、寝ていると思うけど、急いでメールを打った。
 
「爆睡していてメールに気が付かなかった。ごめんなさい」

 まず謝る。

「今日は午後から仕事です」

 仕事がなければ会えるか聞けるのに。

 送信。

 でも、何でそんな事聞いてくるんだろう?

 彼女からのメールを待つ。
 
 本当だったら8時過ぎまで寝ている予定だったのに。
 興奮しちゃって眠ってなんかいられない。
 できれば今すぐ返事が欲しい。

 間もなくしてメールが受信される。
 彼女だ。

「分かりました」

 それだけかよっ。
 思わずツッコミを入れたくなる。

 チャンスは自分で切り開くもの!!

「今日、仕事で県外だけど夜には帰ってくるよ。夜中に会えない?」

 夜中ならちょくちょく出かけているし、某週刊誌だって気をつければ大丈夫だろう。

 何とかなるさ。


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