俺と姫
「寒くない?大丈夫?」

「うん。あたし1人の躰じゃないしね」

「仁美と赤ちゃん、2人の躰なんだから。俺の躰でもあるし♡」

「じゃあ病室に戻ろっか」

「そうだな。今日って診察の日じゃなかったっけ?」

「そーだった!!いま何時?」

「3時」

「あと20分だ!」

「遅れなくてよかったな。じゃあ行くぞ」

「えっ!陽向も着いてくるの?」

「このまま屋上に居ろとでも?」

「ち、ちがいます・・・・」

「じゃー、行こっか!」

「どこまで着いてくるの?」

「どこまでも、ずーーーっと!!」

「え゛ぇーーーーーーーー!!」

「だって、俺等の子供だよ?!」

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