ハンカチ落としましたよ

夢？２

渋谷に営業に来ていて、

初夏の日差しが強い中、

人々が渦巻く

スクランブル交差点。





一体・・・。





そんなことを
考えていたとき、

人と肩がぶつかった。





「あ、すみません。」



とぶつかった人を見たとき、
電気が走った。


あのハンカチの
彼女だった。



これで４回目だ。




おおおお、
まさに奇跡である。



というか必然か？


仕事中ではあったが、
会社に電話して
１時間ほど
休憩をもらう
ことにした。



そして彼女を
近所の喫茶店に。



口から、自分でも
驚くような言葉が出る。



「付き合って欲しい、
そして
結婚して欲しい。」


（おれはなにを
言っているんだ・・・。
馬鹿野郎だ！）




「はい、喜んで！」


と彼女が言った。　




「え？」

付き合ってくれ
と言ったおかしな自分と
それをすぐに
承諾した彼女。
　

ありえない
シチュエーション
だったが、
なぜか二人の間には
ごくごく普通の

もう、付き合って数年
経過したような
空気が流れていた。




その後すぐに同居し
お付き合いする
期間も短いのに、
結婚準備も
とんとんと進み、




まるで世界が
タカシ達を
祝福しているように





二人はゴールインした。