ハンカチ落としましたよ

結末 3

でも、
過去に
3回
ハンカチを
拾わせた
妻なら・・・。







そう思うと
タカシは
ベッドに入って
震えていた。


「あら?
お父さん
どうしたのかしら?
 
それよりタカトシ。
あまり、無理しちゃ
だめよ。

って言っても、
お母さんが
あの目標の
高校受かるって
言っちゃったから
いけないのよね。 

お父さんも
心配していたから、
あなた
1ランク下の
高校の方が
いいんじゃない?」


「うん。
実は僕も
そうしようかなあ~と
思っていたんだ。

入学して
ビリは嫌だし、
それよりも
高校に入ったら
やりたい部活も
あるし。」


「そう、じゃあ
そっちの高校にして、
部活でも
なんでもやって
高校生活
エンジョイしなさいよ。

一生のうちでも
高校生活って、
結構
思い出に
残るんだから。 

お母さんも
函館で
ハンカチ落として、

お父さんに
拾ってもらったのよ。
それで結婚
したんだから。 

そのためにも
お父さんには
頑張って
もらわないとね。

ねえ~~~お父さん。」



「そうだね。 ハハハ」



「そうね。ははは。」









ベッドに
うずくまっている
タカシの耳には、

1階の
妻と長男の
大きな笑い声が
永遠に
聞こえるような
気がした。 



~終わり~




実は
後日談が
あります。
そちらをどうぞ
ご覧ください。
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