ハンカチ落としましたよ
金閣寺で・・・2
そんな時間が
数十秒か数分
経過しただろうか・
一人目の前を通過した。
音の無い状態で・・・。
「あっ!」
と思わず声を
あげそうになった。
なぜならば、目の前に
ハンカチが
落ちたからだった・・・。
「これか! またか!」
人生3度目の
ハンカチ拾い。
「また、別れたあとに
ハンカチが・・・」
そう考えていたことと、
過去の苦い思い出を
抱えて狭間にいた。
「拾うべきか・・・
それとも知らぬふりを
するべきか」
そんなことを
一瞬思っていたが、
良心が許さず
「ハンカチ落ちましたよ」
と言ってしまった。
「すみませんでした。あ」
今度はその女性が
声を出した。
「あっ!」
とタカシも声を上げた。
その女性は、
東京渋谷から
明治神宮に向かった道で
ハンカチを落とした
女性だった。
「あの時の・・・
すみません。
その節はありがとう
ございました。」
「いえ、ボクのほうこそ」
と言葉を返したが、
なぜかこのまま
通りすぎてしまうのは
ダメなような気がして
「あの~よかったら、
一緒にどうですか?
お一人ですか?」
とタカシは声をかけた。
「ええ」
とその女性は応えた。
金閣寺どころではなかった。
数十秒か数分
経過しただろうか・
一人目の前を通過した。
音の無い状態で・・・。
「あっ!」
と思わず声を
あげそうになった。
なぜならば、目の前に
ハンカチが
落ちたからだった・・・。
「これか! またか!」
人生3度目の
ハンカチ拾い。
「また、別れたあとに
ハンカチが・・・」
そう考えていたことと、
過去の苦い思い出を
抱えて狭間にいた。
「拾うべきか・・・
それとも知らぬふりを
するべきか」
そんなことを
一瞬思っていたが、
良心が許さず
「ハンカチ落ちましたよ」
と言ってしまった。
「すみませんでした。あ」
今度はその女性が
声を出した。
「あっ!」
とタカシも声を上げた。
その女性は、
東京渋谷から
明治神宮に向かった道で
ハンカチを落とした
女性だった。
「あの時の・・・
すみません。
その節はありがとう
ございました。」
「いえ、ボクのほうこそ」
と言葉を返したが、
なぜかこのまま
通りすぎてしまうのは
ダメなような気がして
「あの~よかったら、
一緒にどうですか?
お一人ですか?」
とタカシは声をかけた。
「ええ」
とその女性は応えた。
金閣寺どころではなかった。