空色れもん
★第①章★
男オンナ
「ふざけんなぁぁぁっ!!」
俺の名前は、本多 梨乃。
一応、女…。
「受かってやがるぅゥ~~~!!!」
たった今、高校に合格したとこ。
…―でも………。
「嫌だあぁァァっ!!!!ぜってぇー行かねぇ!!!」
憧れの高校のはずだった。
…さっきまでは。
隣に立っていた、お母さんが俺の頭をバシッと叩いた。
「何言ってんのよ!!昨日まではずっとここの学園に、受からなかったら機関銃で押し入ってでも無理矢理入学する!!って言ってたじゃない!!」
たしかに俺はココに行きたかった。
受験勉強も、寝る時間を省いて猛勉強した。
ここ、つまり星和学園は『学食食べ放題』食べ放題なんて聞かなければ、俺は友達のいる普通の公立に行こうと思った。
でも、そこには
学食食べ放題が無かった。
弁当持参…。
俺は、弁当だけじゃ放課後まで持てねぇ!!って担任に文句つけて、紹介されたのがココだった。
でも…聞いてなかったのが…一つだけあった……。
それは―…、