空色れもん
「俺はこんな、
お坊ちゃまやお嬢さましかいねェ高校なんて嫌だあァァァッ!!!!」
そう、この学園が超金持ち学校だってこと。
俺は、こういう性格だから今までこういう奴らと仲良くなった事すらないんだ。逆に言えば、ゴキブリ並に変に見られていた。俺も見てた。
そりゃあさ…床に落ちた食べ物を平気に食ったり、腐った物を口に入れたりする俺も気持ち悪いんだろうけど。
金持ちは、俺たちみたいな凡人を見下してるんだろ!!
金持ちは俺の敵!!
ぜってぇ!!
こんな高校には、行かねぇーーーーーーーーっ!!!!
「帰る!こんな奴らと同じ空気なんか吸ってられるか!!」
俺はお母さんの返事も待たずに、走り出した。
「ちょ…!梨乃!そっちは校門と方向が逆よ!!!……行っちゃった。あの方向オンチ、また変なとこ行かなきゃ良いけど…。」