女王陛下は女神様
「何が目的で私に近づきましたの?」


誰もいないバルコニーで、ローズは尋ねた。

勿論、ローズは全てを見透かしてジャックと話していたのだ。


「どうしてお分かりになったのですか?」


ローズは答えずに微笑んだ。


「命が惜しければお答え下さい。誰の下で動いてますの?」


「誰でも良いでしょう。もうじき死ぬのですから」


「汝、我を甘く見るな。答えぬと言うなら、己の剣で裁くぞ」


ローズの手にはしっかりと剣が握られていた。


「そちらが裏のお顔ですか?私は、陛下の家臣の下で動いてます」


そう言ったジャックの手にも剣が握られていて、その先はしっかりとローズに向けられていた。
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