恋ゲージ0%
「し、失礼します…」

入っても、須藤先生しかいない。

今まで遅刻魔の生徒が来るって
安心して来たのに…

やっぱり私だけ!?


裏職員室は狭く、長いテーブルのみ。

別名、反省室とも呼ばれている。


折りたたみイスを広げて、静かに
座った。


須藤先生が腕を組んで怒っている。


「速水ィ~…今日は書き終わるまで
 ずっといるからな」


「ひぃっ!!」


あ~あ、須藤先生なんかといても
楽しくないよぉ…


─ガチャッ


と大げさに誰かが反省室に入った。


誰だろう…どうせ先生…




「あ。」



今朝ぶつかった男子がいる─っ!!


ち…沈黙。


こ、殺される!!

きっとどっかの組なんだ!!


お父さんお母さんお兄ちゃん…


15年間楽しかったヨ
アリガトウ…



って違うわ。


漫才やってる場合違う。
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