ラブサプリ+α
「それも聞いてなかったのか?…全く」

先生はもう完全に呆れかえっている様子だった。

「どこに?」

そうだよ、遼クンどこに転校するの?

「ここからは車で一時間あればこれるよ、そんなに遠くはないかな」

遼クンは少し顔を下げて答えた。
少し悲しげな表情を浮かべていた。

「そっか…でもなんで一週間前に言おうとしたの?」


「タイミングがなくてさ、それにそんなこと言ったら夏来何て言うか…怖くてさ。…ダメだな俺」

苦笑いしながら遼クンは大きな手で、自分の頭をくしゃくしゃにした。
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