秘密のカンケイ

あまりにもまじまじとわたしの顔をのぞきこんでくるもんだから、どれだけ真剣な話なんだろうって思って変な汗をかく。

そのうえ気まずくて、ごくっと生唾をのんだ音が相手にも聞こえてしまうんじゃないかってくらい頭を上下に動かしながらのみのんだ。



変な緊張と嫌な予感。

こんな予感は当たるんだよね。




いやな意味で。





「君は茜の友だちだと知っている。茜は―――…」


茜の話か。

なんだろう?

上手くいってないの?

いや、そんな話は聞いたことないし…

あまりにも真っ直ぐだから余計に汗がでる。

緊張が高まる。

< 117 / 262 >

この作品をシェア

pagetop