秘密のカンケイ
そこまで奏さんに説明された時点でお互いの思い違いにどうしようもなく残念に思った。
奏さんがわたしに嫉妬してた時間がもったいないって思ったし、わたしの勘違いで奏さんを悲しくさせたことも残念すぎるよ。
しかも、あのマグカップが奏さんのじゃなかったなんて。
誕生日プレゼントだなんて思ってもなかった。
親友の親同士が4人組だったなんて。
幼なじみがまだいたなんて。
確かに幼なじみのプレゼントなら部屋に置いててもおかしくない。
だけど、快斗先輩の周りに奏さん以外の幼なじみって奏さんのお兄さんやお姉さん以外聞いたこともなかったから。
そんなこともっと早くに教えておいてください、なんて関係ないわたしに教える義理なんてないし、言える立場でもないからぐっと口からでそうになったのを呑み込んで胸にしまっておいた。
そして奏さんは話を進めた。