秘密のカンケイ
まぁ夜中だったし人もあんまりいなかったから怖くなってきて、家に戻ったの。
もう快斗も帰ってるって思って。
それなのにいたんだよ。部屋に。正座して。
ビックリした。
帰ったもんだと思ってたから。
そうしたら部屋のドア閉めたとたん、快斗がわたしをまっすぐ見ながら言ってくれたの。
『ずっと好きだった』
意味わかんないよ。
琉瑠が好きなんだからわたしに告白するっておかしい。
きっと予行演習したんだと思った。
だから、冗談は他所でして。そんなのに付き合うほど今の自分は強くないって言った。
だけど、快斗が…
『冗談でこんなこと言ったことあるか』
『好きってお前以外に言ったことあるか』
って言うから、マグカップとかさくらちゃんの話とか積もり積もった嫉妬の話全部吐き出したの。
わたしのが年上なのに。
年上の甲斐なく声あげて泣いちゃった。