秘密のカンケイ
二人してなにも喋らなかったけど静寂な空間を切り裂いたのはわたしだった。
「ハル。…今までずっとごめんね」
ハルは首をブンブンと横に振りながら少し泣きそうな顔をした。
わたしの気持ちが分かってるのか、それはよく分からないけどそんなハルの表情を見ても変わることはなかった。
「わたしの基準の考えだけど、2人も3人も同時に体の関係もつのことがあり得ないの。しかも、好きって伝えときながら体の関係続けてなのも意味が分からない。その相手が親友だったからなおさら受け付けなかった。」
「さくら、ごめん」
「あの日、驚かそうと思って行ったの。わたしの部屋に行こうって言いに。待っててって言ったから待ってくれてるんだと思ってた」
「ごめん」
「でもハルは違ったんだよね。わたしが勘違いしたの。好きって言葉に踊らされて、まんまと好きになって…バカだよね」
「違っ…」
「2年も無視してごめんね。大人気なかったし、お互いに前にも進めなかった。そうしたのはわたしだから、ごめんね。もう、前に進もうよ」
「っ、…俺は…」
「ハル…ごめんね。わたし…好きな人が出来たの」