秘密のカンケイ
「あっあの…、実はハルのことは報告しようって、で、本題が優斗のことなんです」
自分で言ってて恥ずかしくなる。
「…優斗?」
ソファーでお腹をさすりながらわたしを見て不思議そうに首を傾げた。
でも何かを悟ったように出した言葉はまるっきりわたしの思いとは違うことでこの先を言いづらくなったのは確か。
「あっ、優斗なんかしでかした?ほんとにアイツは…女心がわかんないから直ぐに腹立つこと言ってくるんだよね」
まったく、と言いながら頬を膨らませる。
その仕草は時を重ねても愛らしく綺麗。
「いや、あの…そうじゃなくて…」
違うのって言いながら目を丸くしていた。優斗といえば不満、これが奏さんにとっても今までのわたしにとっても普通のことで、奏さんの反応は正しい。
わたしがちょっとっていうか大分変わった。
「わたし、優斗の傍にいたいって思ってしまうんです」
そう言うわたしに、奏さんはさらに驚いて身を乗り出してきた。