秘密のカンケイ
そうニヤついたわたしに優斗はため息をついた。
なんでそこでため息をつくのかまったく分かんない。
ため息ってあんまり印象よくないよね。
モヤモヤした気持ちが表情に表れていて、眉間に深くシワができてる。
「シワできてるよ…」
流し目でわたしを見ながら優斗は呆れた声を出した。
くっ…
そんな、人相悪いし、そんなに眉間寄せてたらホントにシワができるぞ、みたいな顔…
まだ23歳だし!
優斗よりも4つも若いし!
まだまだピチピチだもん。
自分の気持ちだけど最後らへんになると悲しくなる。
自分しか言ってくれない。
なんか、みじめたらしい。
「てかさ、…本気?」
意気消沈のわたしの頭では優斗が何を言ってるのか理解もしてないのに、
「うん」
とか、適当な相づちをうってみる。
「俺のこと好きなの?」
「うん」
「いつから?」
「うん」
「…俺のこと嫌い?」
「う、うん」
「……好きじゃなかったの?」
「うん」
「あ」
「うん」
「い」
「うん」
「…」
「うん?なんか言った?」
「…いや、やっぱ信じられない」