秘密のカンケイ
あれからちょっとは生活に変化があると思ってた。
だって、告白したんだよ?
だけど、全然変わらなかった。
いつもと同じようにご飯を作って、家事をして、一緒にご飯を食べて、仕事して同じ部屋に帰ってくる。
一緒にテレビを見たり、なにも変わらない。
…いいんだけどね。
別にいいんだけど。
変にぎこちなくならなくて良かったって思ってる。
だけどさ、
告白したんだよ?
「ねぇ、優斗。」
「ん?」
「わたし好きって告白したんだけど」
「知ってる」
「前と変わらなくない?」
「だって、付き合ってるわけじゃないし」
「そうだけど…」
「そういうのは好きにさせてから言えよな」
「むー」
口を尖らした。
胸に抱えた抱き枕にぎゅーっと余計に力を入れる。