秘密のカンケイ

確かにわたしだって違う。


優斗に対する態度と快斗先輩に対する態度とハルに対する態度…全部違う。

優斗みたいにあんなに露骨ではないけど、少なからず誰に対してでもその人への態度をとっていた。


たぶん、そういうことなんだと思う。




「優斗、好き」


そう言って優斗を抱き締めた。


キスはダメだけど、抱きつくのは、

「いいよね?」


「抱きつくのだけな」

ぶっきらぼうだけどすごく優しく感じられた。


そんな風に言うのも優斗らしいし、ちゃっかり許してくれるあたり優しい。



クスクスと笑うと、

「調子のんなよ」

って、頭を小突かれて、そして抱きしめかえしてくれた。



だから、好き。


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