秘密のカンケイ

“ハルへ

今まで向き合わなくてごめんね。

でも会えたこと良かったって思ってる。


やっぱりわたしはハルが好き。

でも信じることは出来ない。


これが答え。



ハルはわたしの大切な人だよ。

だって快斗先輩を忘れさせてくれて、愛してくれた人だから。

だから、幸せになってください。

また会っても無視してください。
もう一度最初からやり直そうよ。
ハルとわたしは関係ない。会うこともない。話すこともない。知らない人。

わたしはわたしの人生を歩くから、ハルはハルの大切な人生をわたしではない大切な人と歩いてください

大好きでした
さくら”



静かにドアを閉めた。

もう振り返らない。


ハルと出会ったことを無駄になんてしないために。




ハルのマンションを後にして着替えるために優斗のマンションまで帰る。

きっとこれが最後。



わたしは、優斗の部屋を出ることを決めた。

一度離れて、もう一度ちゃんと向き合いたいから。


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