秘密のカンケイ
家賃は優斗の部屋よりも格段に安い。
だからそれなりの部屋。
1DKだけど、独立洗面台はない。
トイレとお風呂が別のセパレートっていうだけでも十分なくらいの家賃だから。
優斗と違って何十万も給料があるわけじゃないからあんないい部屋もう二度と住めないだろうな。
最初のうちはついついいつもの慣れで2人分の食材買ってて腐らしてたけど今では1人分に慣れた。
優斗もいないから疲れたときにも気兼ねなしにカップラーメンが食べられるってのはいいよね。
でもたまに寂しくなる。
2人に慣れてしまった生活から1人に戻るのはやっぱりどこか虚しい。
優斗のいなくなった生活は張りもないし、包んでくれるあの優しくて温かい腕もない。
だから寂しくなったときはお風呂にお湯をたっぷり溜めて入るようにして寂しさを埋めてる。
今、わたしと連絡をとってるのはただ一人。
その人から優斗たちの話を聞いてたりする。