秘密のカンケイ

優斗が驚いてたこととか、わたしを探してるとか、嬉しかったけど会おうとはならなかった。

同情で会いたいなんてそんなの本当に欲しい気持ちじゃないから。



奏さんと快斗先輩の子どもも生まれたけどまだ会ったことはない。

今度連れてきてくれるらしいから楽しみにしてるけど、まだちっちゃいからどうなるかわかんない。

快斗先輩があまり連れ回したくないみたいだから。


名前は桜斗(オウト)。

わたしの名前が入れてくれた。


やっぱり奏さんは親友。

わたしのことも優斗たちには黙ってくれてる。


奏さんなら信じられるからこっそり会いに行った。

快斗先輩や優斗が仕事の時間を見計らって。


奏さんはすっごい怒って、ビンタもされたけどそれが奏さんの愛情ってわかってるから大丈夫だった。

優斗の話を奏さんから聞かせてもらうたびに、まだ茜が好きなのかなって考えちゃう。


わたしね、こんなに好きになるなんて思ってなかった。

こんなに好きだったことに自分でも驚いた。


わたし優斗が好き。大好き。

こんなにも切なくなるくらい。

考えちゃうだけで涙が出てきて離れたのにずっとずっと優斗のことばっかり。


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