秘密のカンケイ

「わかりました。でも今何もないから近くのコンビニまで何か買ってきますね」


「ごめんね?お財布持っていってくれていいから」


「いいですよ。じゃ、いってきまーす」



冷蔵庫に何もないことを思い出したけど、外食もできないしコンビニ弁当しか選択がなかった。


財布だけを片手にいつもより早足でコンビニに向かう。





そして、再び巡り逢う。


この1億何千人いる国のたった一つの街のあるコンビニで。





入ると同時に目の前に立つ買い物袋をさげた男の人。

昨日わたしが逃げてしまった人だけど待っててくれなかった。


お互いに見つめあったまま驚きを隠せないようで目が見開いてる。

わたしだけじゃない、相手も。


コンビニが近くに一つならわかるけど結構の数がこの周辺にはある。

だから、


この出逢いが…



必然でありますように。

そう願わずにはいられない。





「優斗…」

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