秘密のカンケイ

「優斗」


「お前、なんっ…」


「こっちのセリフだよ」


「俺だって」



そんないつもの漫才みたいな会話が始まる前に話を止めようと話に割ってはいる。


「ストップ。わたしから話す」

そこに座ってと奏さんとテーブルを挟んで向かい側に優斗を誘導した。



あれから少し落ち着いてちゃんと話がしたいってことになったはいいものの、部屋に奏さんを残してきたことが気がかりだったのもあって、奏さんのことは伏せて優斗を部屋に招き入れた。


女の一人部屋に招待するのはなんだけど奏さんがいるのは知ってたし、どっちかっていうとそんな部屋にどうどうと入った優斗のがすごいよね。

下心ないのかって話。



まぁ、何も知らない二人なのだから驚くのは当然で、でもほっとくと話が止まらなくなるのは目に見えてたからそうはさせないとばかりにずいっと2人の間に体ごと入った。

優斗は納得いかないような表情していたけど渋々テーブルにつく。

奏さんはそんな優斗の様子を驚いた表情でずっと目線で追っている。


そんな珍しそうにずっと見なくても、って思ったけど…。


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