秘密のカンケイ

落胆したようにため息を吐きながら肩を落とした優斗。


チラッとわたしを見るだけでまた下を向く。



「なによ」


問うても返事が返ってくることはない。



間違ったこと言ってないと思う。

だって、秘密にしてと言ったのはわたし。

秘密を守ってくれたのは奏さん。


だから、感謝はしても第三者が責めるのはおかしい。



それだったらわたしを睨んでわたしを責めればいい。

わたしに向けられたものなら何も言わない。






「お前は勝手だ」


不意に優斗がそんな言葉を吐いたものだから驚いて優斗の方を向くと優斗は下を向いたままだった。

そしてそのままゆっくりと話始めた。