秘密のカンケイ

そうだ。

快斗先輩の時もわたしから始めた関係だった。

わたしから終わらせた関係だった。


ハルの時も、わたしが選んだ。

提案したのは、誘ってきたのはハルだったけどそれにのったのはわたしだ。

ハルのこと信じられなかったのもわたし。


茜のことも話すら聞かず、閉ざしていたのはわたし。



優斗のことも…

わたしから好きって言って、勝手に優斗の気持ちを決めつけて、わたしが、わたしが…



わたしが全部選んだ道なのに、全部他の人のせいにしてた。

わたし、被害者ぶってたけど、

十分加害者じゃん。


みんなを傷つけた。


優斗…


優斗の言った通りだよ。




わたしは勝手だ。

自己中だ。


わたしが今まで、なにもかもから逃げてたんだね。

ごめんね。



ごめんね、優斗。


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