秘密のカンケイ

いったいどこへ行くの?


もう、足が…


疲れたせいでさっきよりも足が縺れやすくなってる。


先輩…気づいてよ。


もう無理だよ。


そう足の力が抜けそうになったとたん、勢いあまってぶつかってしまった先輩の背中。


転けたわけじゃない。


ただ、先輩が急に止まるからそんなの予期してないわたしはそのまま前を歩いていた先輩の背中にダイブしてしまったというわけでありまして…


『すっすみません!』


ぶつかってしまった鼻を掴まれていないほうの手で擦る。


『ここ…』


そう呟くように指を指す先輩。


その指の先には5階建てのまぁまぁ新しそうな学生マンションがあった。


『ここ?』


このマンションがどうしたの?


『俺んち』


『俺んち?』


俺んち?


えっ?


つまり、えっ?


ええええぇぇぇぇぇ!!!??


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