秘密のカンケイ
授業が終わって、部活がない日だったから、今日も会う。
正直、彼女に朝会ってしまったがためになんだか憂鬱な気分だった。
こんな状態で先輩と会っていいものなのか、そんな自問自答を繰り返し、やっぱり会わないといけないと思った。
ただ、わたしが先輩に会いたい。
そう思ったから、どんよりとした気持ちを振り払って先輩と会おうと決めた。
もう何度も通った先輩の家。
覚えるまでは迷いながら、迎えにきてもらいながらだったけど、今ではこの先、どんな風景があってどこを曲がればいいのかっていう映像まで頭の中で流れる。
いつまで通えるのか不安だけど、この先何があっても、わたしは先輩が好きで、大好きで、泣くのはきっとわたしだけ。