秘密のカンケイ

「あら?快斗のお友だちかな?」


「あっ、いえ、部活の後輩で…」


「あぁ、そうなんだ。あっ、あがって、あがって」


「いや、でも…」


「あっそっか、わたしか。…大丈夫だよ、今帰るとこだったの。人が来るって言って、さっきから早く帰れって追い出しがかかってたの。まさか、こんな可愛いお客さんだったなんて」

「はぁ…」

なんで彼女と喋ってるんだろうって思いながら、あがって、あがってと明るく催促する彼女に促されて先輩の部屋に入った。


でも、罰悪そうな表情の先輩を見て、すごく居たたまれない気持ちになったのは、先輩の部屋に入ってすぐだった。


< 51 / 262 >

この作品をシェア

pagetop