秘密のカンケイ
「あら?快斗のお友だちかな?」
「あっ、いえ、部活の後輩で…」
「あぁ、そうなんだ。あっ、あがって、あがって」
「いや、でも…」
「あっそっか、わたしか。…大丈夫だよ、今帰るとこだったの。人が来るって言って、さっきから早く帰れって追い出しがかかってたの。まさか、こんな可愛いお客さんだったなんて」
「はぁ…」
なんで彼女と喋ってるんだろうって思いながら、あがって、あがってと明るく催促する彼女に促されて先輩の部屋に入った。
でも、罰悪そうな表情の先輩を見て、すごく居たたまれない気持ちになったのは、先輩の部屋に入ってすぐだった。