秘密のカンケイ
そんな先輩の姿を見たくない、そう思ってシーツを頭まで被り背中を向けた。
さっさとシャワー浴びてくれないかな?
そう思うわたしはきっと心が汚れてる。
いっそのことこの関係を裁ち切れないかな?
そうしたら、少しは楽になるのかな?
でも…きっと、この関係を断ち切ったら、わたしの手が先輩に届くことはなくなる。
今はそういう少しの希望と期待でこの関係を続けてるだけ。
先輩の傍にいるのはわたしなんだと、少しでも優越感に浸りたいだけ。
奏さんと先輩との心の距離では圧倒的に違うのに、この関係で優越感を覚えるのは醜いから。
体は繋がってるって、心のない行為なのに。
ため息をつきたい。
つきたいけど先輩がまだそこにいるからつけない。
こんな醜いわたしを知られたくない。