秘密のカンケイ
「そうだ!」
思い出した様にハルが言葉を発した。
「明後日暇か?」
明後日…
水泳部の親睦会。
「どうして?」
「ちょっと遠出しないか?」
「あぁ~、ごめん。その日は用事が」
「なんの?」
「…部活の?」
「部活って、入ってないじゃん」
うん、それはね、そうなんだけど。
入ってないんだけど。
「前の部活の親睦会に誘われて…」
「水泳部?」
「うん」
「…………それって」
うん、先輩のいる水泳部だよ。
今も忘れられない先輩がいる。