Tear Love



途中で優華を公園に呼んで

圭くんも何人か男子を呼んで

みんなで遊ぶことになった。


………といってもバスケ。

あたしと優華は男子が

バスケしてるのを見てるだけ。

たまに圭くんがあたしに

ポールをまわしてくれたけど

シュートが決まるわけもなく…


正直つまんなかったけど

圭くんのバスケをしてる姿が見れて

あたしは満足だった。




家に帰ると

急に振られた事を実感して

涙が止まらなかった。

もうこんなに圭くんの事を

好きになってたんだ………





次の日、学校で優華に相談した。

振られたけどやっぱり好き。

もう一度気持ちを伝えたい。


優華は

「言ってみたらいいんじゃない?
内容が重くなかったら
全然いいと思うよ!!」

って言ってくれた。



家に帰ってから

圭くんに手紙を書いた。


『この前は、ありがとね☆
 あと、ごめんね。
 あのね、あたしやっぱり
 圭くんが好き。
 振られたのにしつこくて
 本当にごめんね…
 もし、あたしに可能性が
 1%でもあるなら、
 1ヶ月でいいからあたしと
 付き合ってほしい。
 それでもダメだったら…
 もう諦めるから。
 じゃあ返事待ってるね。』


もし可能性が1%でも残ってるなら…

たった1%にかけるしかない。

そのくらい、あたしは本気なんだ。



次の日、席替えをして圭くんとは

席が離れてしまったから

いつもみたいに渡すことはできない。


誰にもバレないように

圭くんに手紙を渡した。

これで本当に最後…。

これでダメだったら

もう本当に諦める。



.
< 11 / 13 >

この作品をシェア

pagetop