Tear Love



あたしと圭くんは勇太そっちのけで

2人で盛り上がっていた。

授業中もずっと

手紙でヒントを出し合っていた。

ヒントが残り5個になった時

「5人に絞らない?」

そんな提案を圭くんに言ってみた。

「うーん…。まぁ、いいよ」

圭くんに男子5人の名前を書いて渡した。

もちろん圭くんの名前も入れてある。

圭くんからも女子5人の名前が

書いてある手紙がまわってきた。

その中にあたしの名前は…あった!!

でも…期待しちゃいけないよね。


その後も、3人、2人と絞っていって

残ったのはあたしは圭くんと和斗くん

圭くんはあたしとめぐちゃん。

めぐちゃんは美人だし頭もいい。

めぐちゃんかぁ…。


あたしは返事が返せなかった。

そのまま授業は終わって

「続きは明日ね!」

「おう」


でもこのままこの話は

なかった事になんかしたくない。

放課後、優華に相談してみた。

「いつのまにそんな話に
なっちゃってんの〜!?」

最初はかなりビックリしてたけど

うんうんと頷きながら

あたしの話を真剣に聞いてくれた。


あたしの気持ちはもう和斗くんじゃなくて

圭くんに向いている。

あたしは圭くんが好き。

でも圭くんはあたしじゃなくて

めぐちゃんが好き。

でも、このままこの話を

なかった事になんかしたくない。

だから明日気持ちを伝えようと思ってる。


あたしが話し終わると優華は

「美月がそうするって決めたなら
そうすればいいよ!
優華は応援するよっ☆」

って言ってニコッて笑った。

最後には

「なんかこっちまでドキドキしてきた〜」

とか言ってて

2人で明日の話で盛り上がった。



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