☆俺様と女王と姫と☆

【美華】






あたしはあの後部屋の整理に忙しすぎて元の部屋に携帯を置きっ放しだということに気付かなかった。






ヤバイな…。







着信結構きてる…。






ほとんど璃久だけど…。







だけど一件亜季ちゃんから来ていた。








亜季ちゃんが何かあったのかな?








そう思って電話を折り返すと慌てた声の亜季ちゃん。








「今どこ!?」

「家だけど?」

「璃久が倒れた!!」







……え?









「ごめん聞き取れなかった…。」







空耳だよね…?








「だから璃久が倒れた!!」









嘘…。








「何で……?」

「過労だって医者は言ってた。だから今から来れる?」

「……行く…。」

「迎えに行くから。待ってて。」






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