☆俺様と女王と姫と☆

あたしの為に…?



「本当にあなたがあの日向の…?」

「はい。」



バラして良かったの!?



「諒ちゃん!!日向君は何て!?」

「さっき電話で聞いてきた。日向と玲奈は喜んでいたよ。」

「でも!!」

「これは亜季のためじゃない。俺が勝手に決めたことだ。」

「社長はきっと『日向の息子』として売り出すよ!?それでもいいの!?」



社長ならきっとそうする。



「もしそうでもそれが運命だと思って頑張るよ。」

「あなた達良いかしら?今確認してきたわ。本当みたいね?」

「もちろんです。」

「いつからデビューする?」

「ちょっとやる気起こしたいから時間が欲しいんですが…。そんな時間ありませんよね?」

「そうね。」

「一週間後では駄目ですか?」



一週間後…。



あたしの誕生日…。



その日にあたしの誤解が解かれる。



皮肉だね…。



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