らぶ☆とらっぷ~学園長と秘密の時間~
「――…さま!実琴様!!」
「……ふぇ?」
次、目覚めたら真っ先にシャンデリアが飛び込んできた。
「つきましたよ」
「夢の国に?あたしはアリス?」
「ちょっと頭の方、大丈夫でしょうか?」
失礼極まりなーーい!!!
確かにあたしの通知表には"2"しかない!
しかーし!
見ず知らずのあんたに言われる覚えなどないのだー☆★
「実琴様?ですから早く起きて下さい」
「はいはい」
気に入らないわコイツ。
「ではまず、学園長に挨拶を……」
そう言って前を歩くコノ失礼男の後ろを、
仕方なくちょこまかとついていった…。
「ねぇねぇ、まだぁ?」
「もう少しです」
「それさっきもその前も言ったぁ!!」
全く何なのこの学園!?
無駄に広すぎ!
庭に噴水とかまぢあり得ないっしょ?
ここは乙女の国かっての!
さっきからまるで、本当に童話の世界へ入っちゃった気分だ。