ブスの片想い


「唯佳、と・・・」

「ユイカ、って・・・小室 唯佳?!!」

「・・・なんで、知ってるの?」


知るわけが、無かった。

知る由も、なかったの。

サキが、唯佳を知るなんて。


小学校中学年に、都市に転校したサキは

小学校高学年に、転校してきた
唯佳を知るハズなんてなかったの。



「え、そ・・・それは・・・」

「それは?」

しどろもどろにサキがなっている。

あたしは、厳しく、答えを求めた。



だって、

脳裏に、

“ 強 姦 ”

という、二文字が浮かび上がったから。





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