ブスの片想い
「はいっ!あたしの勝ー利!」
「ま・・・負けたぁ!しかも、陸部に!」
「それ、当たり前っしょ。」
余裕の笑みをあたしに向けて、
「あ、コンビニ寄ってアイス買おー」
なんて言って、先に行ってしまった。
・・・一体、いつからだろう?
その、唯佳の背中が、遠く、
眩しく見えるようになったのは。
・・・ねぇ、誰も・・・
どこにも、行かないでほしい。
大切な何かは、今度は絶対に
つなぎ止めておきたい。