ブスの片想い


「このパフェ!食べたかったの!」

レジの上のメニュー板を指差して唯佳は言った。

だけど、あたしにはそれは、
背景の一部にしか聞こえなくて。


「ちょっと、友奈!!!」


そう、大声で言われるまで気付かなかった。




・・・イカナイデ・・・。


泣いてるあの頃のあたしが、

突然、出て来たから。





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