ブスの片想い


「はぁ、美味しかったー・・・」

そう言いながら、
ミネラルウォーターを唯佳が買いに行った。


その隙にあたしは、
ケータイを取り出して、メールを送った。


・・・もちろん、一番好きな人に。


《 こんばんわ。 友奈です。
私、鈴木とは付き合ってないです。
このゴカイだけは、解きたくて、
メールしました。

それから・・・

今度の中総体が終わったら、あたしと、
デートしてくれませんか?》



精一杯の、あたしの勇気だった。





< 76 / 162 >

この作品をシェア

pagetop