キャンバス
5月の下旬


学校に慣れてきて
部活はサッカー部にしたから忙しい毎日になった


俺は帰り道を中学からの親友である和也と帰った

「陽介、今日3組の伊藤さんに告られて断ってたな」

「断ったよ」

「ぶっちゃけこれで3回目だろ?」

「3回目だな」

「何で断ってんの?
理由も言わずに断っているらしいじゃん?
まあ、お前にまともな理由とかありそうにねぇけど、好きな子でもいんのか?」

「悪かったなっ、今回はまともな理由はあるし、しかも好きな人がいる」

「マジで!何組の誰?」

「分かんねぇんだ
桜の木の下で一度しか会ってないから学年も分かんない
ただ、彼女と付き合うとかは別に考えて、俺は彼女以外の人と付き合いたいと思ってねぇんだ」

俺は和也に全て話した
すると和也は思いついたように言った

「ならっ探せばいいんじゃねぇ?必ず学校にはいんだからよ!うちの女子全員を片っ端から見ていけば見つかるばず!
俺が手伝ってやる」


「マジで!助かる」


「まかせておけ、まずはー軽く各クラスを回って見ますか?決行は6月1日な!」

頼もしい友が出来たもんだ

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