キャンバス
「おい、待て!俺が連れてく」
陽介は私のところに駆けつけて来た
そして
長谷川の手をふり払い、鋭く睨み付けた
「悪いけど、沙良をお前と一緒に行かせたくない」
私は陽介に強く肩を抱き寄せられた
陽介の私を支える力は
力強くて、しっかりしていて、なぜだか分かんないけど安心感があった…
「桜木、お前は沙良の彼氏じゃないだろ?」
「ああ…そうだ
でも、前科のある奴に沙良を任せられるほど俺は優しくないからな」
周りがざわめいた
「確かにそうね…
私もあんたより陽介になら沙良を安心して任せられる
陽介、お願いね」
莉香が頼んだ
「了解!
沙良、俺の肩を使え」
私は黙って陽介の肩を借りた
こうして私は陽介に連れられて保健室に行った