キャンバス

俺は沙良に言ってみた


「俺は沙良の力になれないのか?」


なぁ、沙良?


俺はお前の力になりたいんだ…


お前をアイツから守りたい


あんな暗い表情するなら長谷川のそばにいる必要はないだろ?


あんな奴のところに絶対行かせない…!


急に抑えていた防壁がだんだん崩れてきた



「沙良が本気で長谷川が嫌なら俺を使え」


ヤバい…

さっきの怒りがつい出てきた!


こんな風に言うつもりじゃなかったのに!


でも上手く抑えられない!


沙良はそんな俺の態度に明らかに驚いて困惑いる


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