キャンバス
ドン…
和也はおもいっきり背中を叩いた
「陽介は沙良が好きなんだろ?だったら思い切って言ってみろよ」
「痛ってーな」
「あれこれ考えるな!
沙良はちゃんとお前が良い奴だって分かってんだからさ、今からでも沙良を長谷川から守ってやれ」
俺は頷いた
そして
「後は頼んだ!」
そういっておもいっきり走り出した
部活が終わった訳ではない
和也がなんとかしてくれるはずだ
早く沙良のところに行きたい…
今なら部活が終わったころだろう
まずは、沙良を長谷川より先に連れ出そう…!
わくわくとドキドキ
俺は強く強く地面を蹴りながら走り続けた