キャンバス

顔をあげるとそこには陽介の顔があった



「顔、赤くなってるけど?」



「あんな嬉しい事を言われたの初めてだったから」



「他のヤツに言われてたじゃん」



「でも、今まで言ってきた人は、私、全然興味ない奴ばかりだったし」



「じゃあ、俺は?」



「陽介には興味があった
もっともっと沢山知りたいって思ってた」



「いつから?」



「多分…春に屋上で会った時からかな」



そうあの日からだった




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