私の先生②~先生のキモチ
あいつは、俺について行くことはできないと言った


両親の元を離れないと決めていると…


高校三年生の時から決めていたと…


俺が転勤になったら言うつもりだったと


あいつは両親の為に夢もあきらめたのに、今はまたさらに、俺の事もあきらめようとしている…

なぜそこまで? と思った


あいつの決心は固かった…


あいつが進路で悩んでいた時、俺はもっと深いあいつの悩みに気づいてやれなかった


俺はあいつの家族への思いも痛い程理解していた


だから、それ以上は何も言えなかった


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