カレー全面戦争
物凄い会話をしていたあたしたちに
誰かが声をかけてきた。
でもあたしたちはバトルの真っ最中。
思いっきり失礼な態度をとってしまった。
「あ…」
「げ…」
「えっと…さ…」
あたしたちに声をかけてきたのは
まぎれもなく、陸先輩だった。
陸先輩はあたしたちのバトルを見て
かなり驚いているらしかった。
は、はずかし~////
「あの…何?」
「え、何が、ですか…?」
陸先輩からちょっと離れたくらいで
さっき溜まっていた不良たちが
クスクスと笑っている。
「だから、その…
俺の名前たくさん呼んでたことね?」
「あ…えと…それは…」
静かに咲良の方を見る。
咲良は申し訳なさそうにしてるのか
何か企んでいるのか、よくわからない
表情でこっちを見ていた。
ていうか、会話聞こえてたのかよーっ!
先輩たちとの距離は結構あった。
だから最初の方は全然聞こえてないと思ってたのに…
咲良との会話バトルが勃発しちゃって
何回も大声で先輩の名前を呼んでたから
それが陸先輩たちに聞こえちゃったんだ…
どうしよー!!!!